ぬか漬け作り
自粛生活の中、たくさん工夫を凝らして、子どもたちの環境を作っておられるモンテッソーリ国際学園のお母様たち。
その中のお母様のお一人がお家でできる日常生活の練習の活動「ぬか漬け作り」の動画をシェアしてくださいました。どうぞお楽しみください。
子どもたちの内面で何が起こっているかをモンテッソーリの視点で解説したいと思います。
「掴む、押す」という手の動きを繰り返していますね。楽しそうですね。楽しいから何度も繰り返します。
お母さんの最初の質問 「何を作っていますか?」に「ぬか漬け」と答えていましたが、その後の質問に関しては何も反応しませんでした。「掴む押す」という手の動きを繰り返しているうちにゾーンに入った様です。これを「集中現象」と呼びます。周りの音が何も気にならないくらい集中している状態を言います。私たちは子どもたちがこの状態をたくさん経験できる様に環境を準備します。マリアモンテッソーリは子どもたちが人格形成をしていく中でとても大切な現象だと言っています。
また、知的な活動も見られます。人参が見えている部分をぬかで埋めています。視覚(見えている人参)の刺激に対して秩序感(ぬかで埋めて見えなくする)が働いた時の行動だと言えます。
触覚の敏感期の子どもたちは触ることで手の感覚を楽しんでいます。ビデオではわかりませんが、匂いも感じています。お母さんが作る美味しいぬか漬けを毎日食べているので大好きな匂いになるのではないでしょうか。
子どもが感覚を使いながら運動(動き)を通して学んでいる動画でした。子ども達はこの様な活動を毎日繰り返して大きくなっていきます。