豆のあけ移しのお仕事
モンテッソーリ教育には5つの分野がありますが、その中の一つ「日常生活の練習」には「あけ移し」のお仕事があります。ピッチャーの中に豆などを入れて、その豆をもう片方のピッチャーに移すお仕事です。このあけ移しのお仕事は、「鉛筆、お箸、ハサミ」を使うことのできる動作の獲得へとつながります。2-3歳の幼児たちは指や手首をしっかり使い、あけ移しを行います。この活動の目的は、こぼさずに内容物を他の容器にあけ移すことですが、こぼれた豆などを拾うときにも指先を使い、その際にも細やかな動作を伴うので子どもはさらに注意深く指先を使い、だんだんと動きが洗練されていくでしょう。
【準備するのも】
- トレイ
- 同じサイズのピッチャー2個
- 豆
【手順は下記の通りです】
- 両手でトレーをテーブルへ運ぶ
- 椅子に座る
- 手でピッチャーを持ち上げ、手でピッチャーの底面を支えて一時静止する
- 左側のピッチャーに近づけ、豆の入ったピッチャーの口が中央にくるようにして豆をあけ移す
- 最後の一粒まで入るようにピッチャーを傾ける
- 空になったピッチャーは、トレイの右側にそのまま戻して、両手でトレイを回転させて作業前の状態にする。
おうちであけ移しのお仕事をしよう
内容物は豆でなくてもパスタやシリアル、米などでも良く、粒の荒いものから細かいものへ変えると良いと思います。容器の中心部へ向かって豆などを入れると、入れる時に「カラカラ」と音がします。子ども達はこの音にとても興味を持ちくり返し体験します。まずはお手本を見せてから満足するまでやらせてあげて下さい。そして挑戦する姿勢を邪魔せず見守ってあげて下さい。こぼれた物の始末の為に小さなブラシ、ちり取りがあると良いですね。是非ご自宅でも取り入れてみてください。